今年いちばんの「やっちまったな」に遭遇した話
今年いちばんの「やっちまったな」な場面に遭遇してしまった。
なぜ、こんなことになったのか。
すべては私の早とちりが原因でした。
姪が子どもと一緒に日本に帰ってくると聞いたのは、夏の暑い日。
11月に帰国するらしい、という話だった。
その準備のために、姪の親である兄が地元の小学校を見学に行ったと聞いた。
日本語を話せない子ども。
慣れるまできっと大変な日々になるだろうな、と想像していた。
実際に兄にも
「大変だね」
と声をかけた記憶がある。
今思えば、あのときの兄の反応はやけに薄かった。
11月になり、姪が兄と一緒に挨拶に来てくれた。
そのときも私は、何気なくこう言ったと思う。
「賑やかになるね」
私の頭の中では、
親子で日本に戻り、こちらで生活する物語がすっかり完成していた。
たとえ祖父母と同居するとしても、
慣れない土地で、言葉も文化も違う中での生活は大変だろう。
勝手に心配し、勝手に応援モードに入っていた。
そんな中、職場のお昼休みにクリスマスプレゼントの話題が出た。
その瞬間、
「あ、私も用意しよう」
と自然に思った。
頭の中では、
プレゼントを開けて喜ぶ姿まで、しっかり再生されていた。
先週、クリスマスプレゼントを探しに行った。
何がいいのかわからないまま、
「これなら喜びそう」
という気持ちだけで選んだ。
お正月のお年玉と、ネイルセットも用意した。
そして今朝。
私の都合で、兄に荷物を取りに来てもらった。
「お孫ちゃんに渡してね」
そう言った直後、返ってきた言葉が――
「もう帰ったよ」
「……え?」
「12月はじめに、成田から」
私の中では、
まったく別の物語が、最後まで進行していた。
安堵感と、
なんとも言えない空虚さと、
そして――
私の20,000円、カムバーク。